INVENTORY GAP

在庫があるはずなのに、
物がない。

システム上では、 在庫がある。

でも棚に行くと、 物がない。

物流現場では、 こういうズレが起きることがあります。

返品処理。
誤配。
失品。
破損処理漏れ。
棚卸ミス。
数量ミス。

在庫差異は、 一つの原因だけで起きるものではありませんでした。

INTRODUCTION

「在庫あり」だけでは、
現物があるとは限らない。

システム上で在庫数を見ると、 数量が入っています。

だったら、 その数だけ現物もある。

最初は、 そう見えていました。

でも現場では、 システム上の数量と 実際の現物が 合わないことがあります。

データ上はある。
でも、棚にはない。

このズレが出ると、 どこで差異が生まれたのかを 追う必要があります。

01 / RETURN

返品処理は終わっている。
でも棚に戻っていない。

返品処理をすると、 システム上では 在庫が戻ったように見えます。

でも、 実物がまだ返品置き場にある。

棚へ戻す作業が 終わっていない。

そうなると、 システム上では在庫ありなのに、 指定された棚には物がありません。

処理が終わったことと、
現物が元に戻ったことは別。

データだけ見ていると、 この時間差は分かりづらいです。

02 / WRONG ITEM

Aを戻すつもりで、
Bを返品処理する。

人が処理する以上、 対象を間違えることもあります。

本当はAという部品を 返品するはずだった。

でも、 システムではBを 返品処理してしまった。

すると、 システム上ではBの在庫が増えます。

でも実際に戻ってきているのはAです。

数量だけではなく、
何を処理したかがズレることもある。

この状態になると、 AとBの両方で 在庫差異が出る可能性があります。

03 / MISDELIVERY

誤配や失品で、
物そのものがなくなる。

システム処理だけが 原因とは限りません。

違う場所へ送ってしまう。

本来とは違う荷物に 入ってしまう。

どこへ行ったか 分からなくなる。

そうなると、 物そのものが 現場から消えます。

データのズレではなく、
現物が失われていることもある。

在庫差異を追うときは、 システム履歴だけでなく 実際の出荷や移動も見る必要があります。

04 / DAMAGE

破損している。
でも在庫処理が残っている。

部品が破損して、 出荷できない状態になることもあります。

そのとき、 破損処理が正しく反映されていれば システム上の数量も減ります。

でも、 処理が漏れていれば、 システム上では まだ使える在庫として残ります。

現物は使えない。
でもデータ上は使える。

これも、 「在庫があるのに使えない」 状態の一つです。

05 / STOCKTAKING

棚卸そのものを、
間違えることもある。

在庫を合わせるために 棚卸をします。

でも、 棚卸も人が行う作業です。

数え間違える。

別の部品を 一緒に数えてしまう。

見落とす。

数量を入力するときに 間違える。

在庫差異を直す作業でも、
新しい差異は起こり得る。

棚卸をしたから 必ず正しい、 とは限りません。

06 / QUANTITY

1個のつもりが2個。
数量だけズレることもある。

部品そのものは 合っていても、 数量がズレることがあります。

2個出したのに、 1個として処理する。

1個戻したのに、 2個戻したことになっている。

数量を入力するときに 間違える。

小さな差でも、 積み重なると 在庫数は合わなくなります。

品番が合っていても、
数量が合っているとは限らない。

07 / MANY CAUSES

在庫差異は、
「誰かが間違えた」だけではない。

在庫が合わないと、 つい 「誰かがミスした」 で終わらせたくなります。

でも実際には、 差異が起きる場所はいくつもあります。

  • 返品処理と現物の戻しがズレる
  • 違う品番を処理する
  • 誤配や失品が起きる
  • 破損処理が漏れる
  • 棚卸で数え間違える
  • 入出庫数量を間違える

どこで起きたかによって、 確認する場所も変わります。

差異だけを見るのではなく、
どの工程でズレたかを見る。

08 / TRACE

「ない」で終わらず、
どこへ行ったかを追う。

棚に物がないとき、 ただ 「在庫差異です」 で終わるわけではありません。

最近出庫されていないか。

返品されていないか。

別の棚へ移動していないか。

破損扱いになっていないか。

数量処理がおかしくないか。

誤配の可能性はないか。

一つずつ、 現物と処理の両方を見ながら 追っていきます。

システムだけでも、
現物だけでも分からない。

両方を見て初めて、 どこでズレたかが見えてきます。

FIELD NOTE

在庫は数字じゃなく、
現物と処理の積み重ねだった。

システム上では、 在庫は数字に見えます。

10個ある。

3個出た。

1個戻った。

だから8個ある。

計算だけなら きれいです。

でも現場では、 その一つ一つの処理の裏に 現物があります。

戻したつもり。

違う物を処理した。

壊れていた。

数え間違えた。

どこかへ行ってしまった。

在庫差異は、
数字の問題というより、
現物と処理がどこかでズレた結果だった。

システムを見る。

棚を見る。

履歴を見る。

作業の流れを見る。

在庫を扱うようになって、 データと現物を 一緒に見るようになりました。