FIELD EXPERIENCE

システムを離れて、
実際の現場に入った。

ピッキング。
梱包。
出庫。

実際に倉庫で働くようになると、 画面やコードではなく、 物の置き方、 人の動き、 作業の流れを見るようになりました。

棚を整理する。
危険な場所を探す。
作業しづらいところを変える。
派遣社員へ作業を伝える。

その一方で、 倉庫作業とは別に、 部長から業務改善案を出す ミッションも受けました。

問い合わせ対応や受発注業務を軽く経験し、 実際の流れを確認したうえで、 AI・RPAを使った改善案を考えました。

01

INTRODUCTION

「現場を見る」の意味が、
変わった。

それまでの自分は、 JavaやPython、 PLMやERPなど、 システムを作る側にいました。

仕様を見る。

コードを書く。

テストする。

動かす。

でも倉庫に入ると、 見る対象が変わりました。

物がどこに置かれているか。

作業者がどこを歩くか。

どこで手が止まるか。

どこが危ないか。

誰が何を分かっているか。

システムの中ではなく、
人と物の動きを見るようになった。

この経験が、 後に業務改善案を考えるときにも かなり効いてきました。

02

WAREHOUSE WORK

倉庫で実際にやってきたこと。

PICKING

ピッキング

指示された部品を確認し、 品番や数量を見ながら 必要なものを揃える。

システム上の情報と 実際の現物をつなぐ作業です。

PACKING

梱包

揃えた部品を確認し、 出荷できる状態にする。

品番、 数量、 送り先などを確認しながら 作業します。

SHIPPING

出庫

部品と伝票、 システム上の情報を確認し、 最終的に出荷へつなげる。

前工程のミスが 最後に出てくることもあります。

SUPPORT

作業指示・フォロー

派遣社員への 作業指示や業務フォローも 行っています。

自分が分かっていればいい、 ではなく、 相手が迷わず動けるように 伝える必要があります。

LAYOUT

棚整理

部品を置く場所や 取りやすさを見ながら、 棚の整理を行います。

単なる片付けではなく、 作業のしやすさや 動線にも関わる部分でした。

SAFETY

危険箇所調査・改善

倉庫内を見て、 危険な場所や 作業しづらい場所を確認する。

気になったところは 改善案として出していきました。

03

WAREHOUSE IMPROVEMENT

倉庫改善は、
システムを入れる話ではなかった。

倉庫内の改善では、 いきなりITを使おうとはしません。

棚の置き方。

部品の配置。

作業者の動線。

危険な場所。

作業指示の伝わり方。

まずは、 現場そのものを見ます。

技術を使わなくても、
改善できることは普通にある。

この感覚は、 システム開発をしていた頃には あまり持っていませんでした。

04

ANOTHER MISSION

倉庫作業とは別に、
改善案を出すミッションを受けた。

倉庫業務を担当する中で、 部長から 業務改善案を出してほしい というミッションを受けました。

対象になったのは、 倉庫のピッキングや梱包ではありません。

問い合わせ対応や 受発注登録といった 事務側の業務です。

自分は、 その業務を普段から 主担当としてやっていたわけではありません。

ただ、 改善案を考えるために、 問い合わせ対応や 受発注の流れを軽く経験しました。

改善するなら、
まず実際の流れを見る。

そこで、 どこに手作業があるのか、 どこで人が判断しているのか、 どこを自動化できそうかを 整理していきました。

05

OFFICE WORK

改善対象として見た業務。

INQUIRY

問い合わせ対応

電話で 機種、 号機、 部品名、 用件などを確認する。

その情報をもとに 必要な内容を調べていきます。

IDENTIFICATION

部品情報の確認

機種が分かっただけでは、 どの部品なのか すぐに分からないことがあります。

号機や仕様なども見ながら 情報を確認します。

ORDER ENTRY

受発注登録

内容が確定したあと、 必要な情報を 基幹システムへ登録する。

判断が終わったあとにも、 入力作業が残ります。

06

WHAT I SAW

一つの業務の中に、
違う種類の負荷があった。

問い合わせから 受注登録までを見ると、 全部が同じ種類の作業ではありませんでした。

電話で聞く。

内容を記録する。

部品情報を探す。

条件を照合する。

回答を考える。

確定した内容を システムへ登録する。

聞く。
探す。
判断する。
入力する。

ここを分けて考えると、 全部を同じ技術で 自動化する必要はないと分かりました。

07

BUSINESS IMPROVEMENT PLAN

問い合わせから受注登録までを、
段階的に自動化する。

PHASE 01

AIボイスボットで一次受電

機種、 号機、 部品名、 用件などを 音声で受け取る。

まずは 一次受電と テキスト化を自動化する案です。

PHASE 02

生成AIで検索・照合

受け取った情報をもとに、 社内データや データ化した資料を検索する。

部品候補や 回答案を提示し、 人が確認できる形を考えました。

PHASE 03

RPAで受注登録

人が内容を確認し、 確定した情報を 基幹システムへ登録する。

判断部分は残しながら、 入力作業を自動化する案です。

08

WHY STEP BY STEP

「AIを入れよう」からは、
始めなかった。

AIがあるから使う。

RPAがあるから使う。

それでは、 現場改善にならないと思いました。

まず、 どこで人が手を使っているのかを見る。

どこで情報を探しているのかを見る。

どこで判断しているのかを見る。

どこが単純入力なのかを見る。

業務を分けてから、
それぞれに合う技術を当てる。

その考えで、 一次受電、 検索・照合、 受注登録を 三段階に分けました。

09

ARTICLES

現場と改善を、
もう少し掘っていく。

FIELD NOTE

倉庫改善と、
業務自動化は別の話。
でも見るところは似ていた。

倉庫では、 棚を見る。

動線を見る。

危険な場所を見る。

作業する人を見る。

問い合わせや受発注の改善では、 電話を見る。

情報を探す流れを見る。

判断する場所を見る。

システムへ入力する場所を見る。

対象はまったく違います。

でも、 最初にやることは似ていました。

実際にどう仕事が流れているかを見る。

そのあとで、 棚を変えるのか。

作業方法を変えるのか。

AIを使うのか。

RPAを使うのか。

手段を決める。

システム開発だけをしていた頃より、 「何を作るか」の前を見るようになった。

それが、 現場に入って一番変わったところでした。